男子団体が5位、悔しさが残る大会に

自動車

終日雨に見舞われた静岡・富士スピードウェイで、全関東学生ジムカーナ選手権(全関東ジムカーナ)が開催された。早大自動車部からは大矢根洋(文3=東京・和光)、宮崎拓郎(法3=富山・高岡)、小林眞緒(創理4=福岡雙葉)、近藤怜(先理4=岐阜)の4名が完全なウェット路面となったコースを走り抜けた。最終的に男子の部では団体5位に、女子の部では小林が個人2位という結果に終わった。

出走を待つ近藤

雨が強く降る中で早大からは大屋根が出走したものの、ミスコースをしてしまい記録を残すことができなかった。次に今大会に唯一2年生でメンバーに選ばれた宮崎が出走し記録をマーク。宮崎は「タイムは出せないけれどタイムを残す走りをした」と自身の走りを語った。ミスコースによりタイムを残せない選手が続出する女子の部に出走した小林だったが、コーナーで車がスピンしてしまう。幸い走行に支障が出る状態にはならずタイムを残すことはできたが、一位の選手からは4秒以上差をつけられた記録となった。午前最後は主将である近藤が出走した。雨量が減ったコースを快走した結果、男子個人のトップタイムをマークし会場は大いに盛り上がる。近藤は前の選手の走りを見てミスが起こりやすいところをシミュレーションし、「落ち着いて6割の力で走った」と1走目を振り返る。

ウェット路面を走る小林

午後には雨脚も弱まる中で大屋根が2度目の出走をした。一本目にミスコースをしてしまった大屋根だが午前の近藤に0.5秒後れを取る好タイムを記録した。自身の走りを振り返って「他の人の走りを見ることで危ない所を確認して踏めそうなところと抑えるところを考え、それなりに走ることができた。」と話した。午前の走りで記録を残した宮崎はプッシュした攻めの走りを見せたが、パイロンタッチによるペナルティが加算されてしまう。宮崎は「アクセルを踏めた分、見える景色が早くて操作が追いつかなかった」と自身の走りを振り返る。次は小林の出走であるが、コース横で出走を待つ間に再び雨が強まり路面全体に水が溜まる悪いコンディションでの出走となった。好タイムではあったが1位の選手には0.3秒及ばず、「最後に思い切って走りきれなかったのが残念だった。午前の時点で1位で無いのがわかっていたのに、少し守った走りをしてしまった」と振り返る。第1ヒートで好タイムを残した近藤だったが2本目では振るわず、1走目よりも0.5秒程タイムを落としてしまう。「アクセルの操作が雑になり、全体として落ち着きのない走行になってしまった」と自身の心境を振り返った。

雨の中戦った早大自動車部

今大会で全日本学生ジムカーナ選手権への切符を手にした早大。しかしその走りは決して満足いくものではなかった。次戦である全関東学生ダートトライアル選手権に対して小林は「大好きなダートでは1本目で優勝を決めてパレードランができるように頑張りたい」と意気込みを話す。得意とするダートで、早大自動車部はきっと熱い戦いを見せてくれるだろう。全日本総合杯を目指して、早大自動車部は走り続ける。

(記事 大西由雅 写真 大西由雅、堀内まさみ)

結果

▽男子団体の部

5位 早大

▽男子個人の部

4位 近藤 1分12.09秒(1本目)
5位 大矢根 1分12.66秒(2本目)
37位 宮崎  1分19.46秒(1本目)

▽女子個人の部

2位 小林 1分17.41秒(2本目)