[連載] 早慶定期戦直前特集 第1回 南里和×野崎莉黄

特集中面

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第1回はポジションは違えど選手として活躍しながらも主務の仕事もこなす、南里和選手(商4=東京・女子学院)と野崎莉黄選手(法4=東京・田園調布雙葉)が登場。主務としてのチームとの関わり方や、早慶戦への意気込みを伺いました。
※この対談は5月27日にオンラインで行われたものです。
 

主務として

――自己紹介をお願いします!オフの日の過ごし方も教えていただきたいです

 早稲田大学商学部4年の南里和です。休みの日はインドアな方なのでオフの日は家でゆっくりすることが多いです。誘われたらもちろん遊びに行くこともありますが、基本家で過ごすことが多いかなと思います。5、6月はイベントが重なっていて忙しいので、それを乗り越えた後の7、8月の夏休みのオフを楽しみにしています。まだ予定は立てていませんが、どこかに旅行に行きたいです!

野崎 慶應義塾大学4年の野崎莉黄です。私はすごく寝てしまう人なので、家にいて何かしようと思っても机の上で寝てしまうことが多いです。友達に誘ってもらってご飯に行ったり飲みに行ったりすることがモチベーションになっています。私も同じように6月末にオフがあるので、今は本当にそれを楽しみにして日々頑張っています。

――主務としてどのような仕事をしているのですか

南 主務としては部活内での活動と部活外との活動に大きく分けられると思っています。部内の方では、通常の活動として監督やコーチとのやり取りとか、スケジュールの管理とかになるのですが、部活外とのやり取りでいうと、今は特に早慶戦に向けてOB、OGとのやり取りがすごく増えているので、そこの部分が今はウエイトを占めているかなと思います。

野崎 私も同じような感じで、主務は部の枠組みを作る仕事なのかなと思っています。部の中の運営と外とのやり取りは私も両方あって、部内の方でいうと、練習場所の確保とかスケジュール管理、会計などをやっていて、部の外でいうと、例えば合宿に参加することになった時にどのようにすれば良いかとか、OB、OGの方とのやり取りとか、大学とのやり取りとか、そういったことをしています。

――どうして主務になられたのですか

 マネジャーがいるチームはマネジャーが主務をやると思うのですが、私の学年は3人しかいなくて、全員選手だったので、その中から出さないといけなくなって。去年に副務という主務のサポートの役割をやっていて、副務をやった人が次の年に主務をやるという流れだったので、去年の段階で今年主務をやることは決まっていました。なので、去年1年間は来年できるようにということで主務の先輩のもとでいろいろと学んできたという感じです。

野崎私も似たような感じになるのですが、私の部にもマネジャーがいないので、選手と兼任で誰がやるという話になった時に、去年主務をやっていた先輩が一緒にやらないかと声をかけてくださったのがきっかけとして一番大きかったです。

――選手と主務の仕事の両立は大変ですか

 両立は難しいです。でも、使っている時間、練習に来ている時間は選手であってもマネジャーであっても変わらないので、部活の拘束時間的に選手と主務の両立が難しいという訳ではないです。でも、私は特にセッターとして試合に出ていて、練習時間以外でも試合の動画を見返して自分のチームや相手チームの分析などをしたいので、そういう時間と主務の仕事の時間のマネジメントは難しいと思っています。特に今は早慶戦に向けての仕事がかなり忙しくなっていて、頭の中の占める割合が仕事の方が大きくなってしまっているというのが良くないなと思っているんですけど、練習の時は練習と頭をしっかり切り替えるように意識しています。

野崎 私も両立は難しいです。切り替えることと、いかに自分の時間を上手く使うかがポイントだと思っています。切り替える、というところでいうと、例えば練習で「早慶戦」という言葉が出てきた時に、他の部員はそれに対して練習だけのアプローチでいいけれど、私は主務として早稲田さんとやり取りをしないといけないだとか、これやってなかった!だとかが練習をしながら出てきてしまうことがあるので、切り替えは難しいなと思います。自分の時間を使うという点では、就活や授業など他にも予定がある中で、自分の時間を使って練習以外のプラスアルファのことをやるというのが時間的に苦しくなる部分もなくはないんですけど、自分の中ではやりがいも感じているので、今は充実感をもってできていると思います。

 

お互いのこと

――この際お互いに聞いてみたいことはありますか

野崎 里和ちゃんはセッターをやっていて、自分はミドルブロッカーでトス回しに翻弄(ほんろう)されるポジションなので気になることなんですけど、全部の選択肢がある中でトスを上げる時、どういうところを見てトスを上げているのかが気になります!

 難しい質問ですね(笑)。正直、最近の悩みがそのトス回しについてなんです。

野崎 そうなんだ(笑)。

 結構自分は相手のことを見るところまでいけていなくて、自分のチームを見て調子が良い人や体勢が良い人とか、今この人なら決めてくれると思える人に上げるという感じで、感情で決めている部分が大きいかなと思います。良いのか悪いのか分からないんですけど(笑)。

野崎 セッターってやっぱり司令塔だし、ゲームメイクをするポジションだからこそ、私には想像できないいろいろなことを考えてプレーしているんだろうなと思って、2部で戦っている里和ちゃんにどういうことを考えてプレーしているのか聞いてみたかったんです。

試合中トスを上げる南

 私からは、(野崎さんは)バリバリ仕切って仕事をしているイメージがあって、部活の中でも学級委員長的な役割なのかなと思うんですけど、実際そうなんですかというのと、中学や高校の時から主将とかリーダー的な役割をやってきたのか聞きたいです。

野崎 部活の中で…どうなんでしょう(笑)。自分の中では、主務面とそれ以外に分けているつもりで、プライベートでは必ずしも真面目でしっかりしているという訳ではないと思うんですけど、仕事面では、主務として信頼してもらえるように自分からいろいろと発言していくように意識しています。中高の時は、中学3年生から高校3年生までずっと学級委員をやっていたのでそういうところはあるのかなと思います。

 すごい!今まで私は仕切る側の役割をやったことがなかったので、主務になった時も自分で良いのかと思うことがあって、なのですごく羨ましいなと思います。

野崎 ありがとうございます(笑)。もうひとつシンプルに聞いてみたかったことがあって…いつからバレーやってるの?

 私は中学から(バレーをやっています)!

野崎 え!偏見も入ると思うんですけど、女子学院(南さんの出身校)って部活にそこまで力を入れていないイメージがあって、そこから大学バレーでも下級生の時から活躍しているのを見ていて、だから小学生の時からやっていたのかなと思っていたのね。だから、どうやってそんなに上手くなったんですか?

 実は、高校生の時に大学でもバレーを続けるって決めて、高3の時に慶應と早稲田のバレー部の体験に行っていて。

野崎 そうなんだ!

 そこで、どっちにしようかなと思っていて。慶應の方には同じ高校の先輩がいてその方に勧めてもらっていたんだけど…そうだね、なんで早稲田にしたんだろう(笑)。慶應ってあまり推薦の人がいないじゃん?

野崎 うんうん。

 早稲田は逆に勉強で入ってきた人もいるけれど、高校で全国優勝してきたような人もいるから、そういう人たちと一緒にバレーをしてみたいなと思って早稲田にしました。試合に出られていたのはセッターが一人しかいなかったからっていう運の良さで、チャンスがもらえたから成長できたのかなと思っています。

野崎 ずっとやっていたのかと思ってた!ありがとうございます。

 私ももう一つ、慶應のバレー部って推薦で来ている人がなかなかいない中でやっていくのってすごく大変だと思うんですけど、早稲田よりもみんなで話し合って考えてチームをつくっている印象があって、その辺の学年ごとの役割分担というか、1年から4年の学年はあるけれどチームを作る上ではその壁は取っ払うとか、バランスの難しさはあると思うから、その辺をどう考えているのか聞きたいです。

野崎 そうですね、今年のチームは3年生の存在がすごく大きいのではないかと思っていて、セッターとエース、対角エースの3人が3年生で、もちろん技術力もあるし、物怖じせずに発言してくれるというのもあって、「言える人たち」が集まっているのかなと思います。逆に、全国を経験しているような圧倒的な実力をもっている人がいないからこそ、中心となって意見を言ってくれる人たちも、全員の意見に耳を傾けることが当たり前になっていて。先輩としても、後輩に意見を言ってほしくて、私も特に3年生や2年生にもどうすれば良いかとかを聞くことがよくあるんだけど、そういう先輩から後輩に質問する文化が部活に根付いているのかなと思います。

 そういうチームすごく良いなと思っていて、経歴が違いすぎると、経歴がすごい人が言ったことにやっぱりそうだよねと納得してしまうことがあるから、学年関係なく言い合えるチームに今年の早稲田はまだなっている方だと思うけれど、そういうところは慶應の良いところだなっていつも思っています!

野崎 ありがとうございます!

春季リーグ戦を振り返って

――春季リーグ戦を終えていかがですか

 感想をひとことで言うと、すごく早かったなと思います。あっという間に終わったなという感じがしています。でも、週を追うごとに確実にチームとして成長しているなという実感があって、技術面だけではなくてチームとしての一体感や団結力が高まっているなというのは私だけではなく部員みんなが感じていることだと思うので、成長できたという面では良かったと思います。でも、実感していた成長ほどの結果が出ず、目標に全然届かなかったので、そこはすごく悔しいなと思います。

野崎 悔しかったけれどやり切ったと思っています。悔しかったという点では、3部昇格を目標にしていたのでそれが達成できなかったということが悔しくて、この悔しさを早慶戦だったり秋リーグにぶつけないといけないなと思っています。やり切ったという点でいうと、こうしたら良かったなとか、ああしたら良かったなといった後悔が残っていないことはチームとして良かったなと思っています。春休みは1年生が入る前だったので、7人しかいなかったんですけど、その中で4泊5日の合宿を2回やったり、今までそこまでやっていなかったウエイトトレーニングにチャレンジしてみたりとか、あとは自分たちの中でかなり大きな挑戦だったことが早稲田さんに練習試合をお願いするということで、早稲田さんはすごく強いし、早慶戦で年1回「当たらせていただく」という感じだったので、自分たちの中で早慶戦で勝ちたいというのと、まず3部昇格したいというところでお願いしてみたりとか、いろいろな挑戦をして、これをやりたい、あれをやりたい、というのを全部実現していけたこと、ひとつひとつの挑戦に対してみんなで一生懸命になれたことはすごく良かったと思います。

試合前談笑する野崎とチームメイト

――新しいチームとしてチーム編成が変わる中で、主務として大変だったこと

 今まで4年間やってきた中で、代によってチームの色が全然違うなと思っていました。 なので、今年は自分も最後の年でもあるので、結果としても1番を残したいですし、いいチームだったなと思えるチームを作りたいと最初から思っていました。そんな中で、今年はすごい1年生が たくさん入ってくれて、人数も増えてきて、チーム運営に関して難しさはあまり感じませんでした。 むしろ、後輩の存在が本当にありがたくて、みんな物凄くやる気と熱意があって、このチームを強くしていこうという意識を持った熱い子ばかりなので、後輩に助けられています。なので、メンバーが変わって難しさが増えた点は特になくて、逆に後輩のやる気に自分が押されないように、もっと自分も頑張らないとと思っています。

野崎 難しかったのは、今は17人のチームですが、新たなチームになる前は現3、4年生の2学年7人で11月から4月までずっと練習していたので、主務として伝えることや、やるべきことが簡単に伝わって、やってもらうのが当たり前の環境にいました。チームが変わって人数が増えれば増えるほど、 1人1人に対してこうしたい、ああしたいということが変わってきて、部全体をまとめていく上で、人は宝であるのと同時に、その人がいるからこそ、様々な対応が求められるようになった点が難しかったです。

 

早慶戦について

――昨年の対戦を振り返って、相手の印象は?

 確か、すごく久々に観客が満員になって、試合の後のレセプションも戻ってきてコロナ前の、元通りの早慶戦が開催できたのが去年からでした。なので、他のリーグ戦とは違う、早慶戦ならではの、これが早慶戦なのか、みたいなものをまさに目にしてやっと感じることができたという印象です。

野崎 去年の早慶戦は、慶應サイドでやって、副務として運営にも携わらせてもらったのですが、それこそ今里和ちゃん(南選手)が言ったように、 コロナ前の”これぞ早慶戦”が戻ってきたのを踏まえて、慶應で良かったなと心から思った試合でした。というのも、1大学生で、プロを志望するわけでもない大学生が、何千人という人の前でバレーボール、自分の大好きなことをする機会は多分ないですし、その他の大学バレーを見た時にも、圧倒的に観客が入るのが事実としてある中で、自分が選手としてその場に立つ、かつ副務として3000人とかを動かすイベントを運営できる経験はなかなかないのかなと思い、この部活に入ってよかったなと感じました。他大学のバレー部でもバレーはできるかもしれないけど、やはり早慶戦は早稲田と慶應のものだからこそ、慶應バレー部に入ってすごくよかったなと思いました。

――観客が多いと気持ちの部分で影響はありますか?ゾクゾク感や印象は?

野崎 圧倒されるというか、やはり自分たちがコートの中に入ってても、お互いの声が聞こえないくらい、 それぞれ早稲田、慶應を応援してくれる人がいて、味わったことがない感覚です。こんなに自分のバレーを見に来てくれる人がいるのだと思うと、不思議な感覚にもなります。

 私も、本当に早稲田でよかったと思いました。早慶戦は他の部活も、野球部の早慶戦とかもありますが、その存在自体は結構小さい時から知っていて、野球の早慶戦も幼い頃に行ったことがありました。小さい頃から知っていたそのような舞台に実際自分が今立ってるんだなと客観的に見たときに、凄いなというか、早稲田の体育会に入ったからこそできてる経験だと思い、すごく幸せだなと感じた記憶があります。

――今年のチームの強みは何ですか

 今年のチームの強みは、凄くバランスがいいところです。 学年のバランスも、ポジションもバランスがいいです。全体の人数はギリギリの数しかいなくて、誰1人として欠けたら成り立たない、ぴったりピースがはまっているチームだなって思っています。本当に、全員が活躍することができるメンバーが揃ってると思いますし、それを早慶戦という機会に普段なかなかリーグでの出場機会が少ない人も活躍して、1人1人が毎日頑張ってる成果を、たくさんの人の前で見せられる、すごく良い機会にしたいなと思っています。

野崎 今年のチームは、勝ちへのこだわりがすごく強いところです。先程の内容と重複するところもあるのですが、今年の春チームとしてどのような強化をしようかと考えた結果、4泊5日の合宿を2回行いました。身体的にも精神的にもハードな道を、強くなるため、勝つためにきつい道を選んで、きついことでも頑張れる人たちがたくさんいるチームだと思います。その勝ちへのこだわりは、チームの中で いろんな意見や、時にはここ下級生から厳しい声が上がることにも繋がるのですが、それも全部多分勝ちを目指しているし、勝ちたいという気持ちがあるからのことなのだと感じます。去年とか一昨年の早慶戦では、早稲田さんは元々凄く強くて、リーグの部も慶應より上にいるということから、下級生も積極的に出していくみたいなところを多分大事にしていました。私もその中で 出場させてもらった経験もあります。ですが、今年は徹底的に勝ちに行きたいという思いが1番強いので、だからこそ勝てるメンバーや勝てる状況の人を出すというのが今年のチームの考え方なのかなと思ってます。

――チームのイチ推し選手を教えてください

 モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)と川村彩乃(社1=岡山・就実)の2人です。4月に入部してすぐから、ずっとリーグ戦に出てくれています。まりは、バレーを2年とか3年とかしか経験していないのですが、身体能力がすごく、男子選手並みのスパイクを打ちます。 喜ぶ時は物凄く謙虚で、普段の性格も穏やかで、そこのギャップが素敵な選手です。たくさん点数を決めてくれるのですが、 喜び方がとても控えめなので、最近はそこをもっと喜んでとみんなで促しています。なので、早慶戦の時には多分もう少し大きいガッツポーズをしてくれると思うのでそこに注目してほしいです。もう1人の川村彩乃は就実高校から来ていて、 1年生なのに大変頼りになるアタッカーで、すごく盛り上げてくれます。自分が点を決めたら物凄くかっこいいガッツポーズをするので、そこにも注目してほしいです。

野崎 3年セッターの倉員未羽(商3=東京・慶應義塾女子)と同期の富村美祐(商4=東京・都立国際)です。 倉和はトス回しの技術と、メンタルの強さが凄いです。トス回しは、私がおとりで速攻に入るポジションなので、これは私に絶対上がってくると思うボールもサイドに上がっていて、感動するトス回しをしてくれる子です。彼女の速いトスやトス回しで相手ブロッカーを翻弄して、エースが打ち切るという今のうちの形を体現してくれると思って期待しています。メンタル面に関しては、とにかく、サーブでもトスを上げるにしても普通だったら怯んでしまう場面で、思いっきりやってくれたり、ここでツー決めるんだっていうところでツー落としてくれたり、そのメンタルのブレなさ、強さは注目ポイントだと思います。2人目は同期でミドルの富村美祐です。 彼女の凄い点は、1年生の11月からバレーを始めたところです。今試合に出ているのですが、とにかく身体能力が高くて、努力家で、凄く真面目で、ずっと努力をしてきて、身長が高いのもあってうまくボールをさばけるようになってきました。元々4年生、このチームが始まってからもサイドをやっていたのですが、チーム事情でミドルがいないという話になった時に、今年の2月からミドルを始めて4月までに試合に出ることができる状態まで持っていったのが私的には凄いなと思っています。私も大学からミドルを始めたのですが、2年経ってもまだまだだなって思うところを美祐はこう決められるんだというようなことがたくさんあって。それは多分美祐の元々持ってるものももちろんあると思うのですが、 やはり努力や、人に追いつかないといけないという責任感が現れていると思うので、その4年前にはバレーをやっていなかった美祐の活躍ぶりを見てほしいと思います。

――個人として早慶戦への意気込みをお願いします

 早慶戦は普段なかなか見に来れない人もたくさん見に来てくれて、家族や友達も多分たくさん来てくれるので、そのような人たちに、感謝の気持ちや、いつも応援してもらってる分を自分のプレーで返したいなと感じています。なのでとにかく思いきり楽しいバレーボールを展開して、楽しくプレイしてるところを見せたいです。主務としては、とにかく無事に大会を開催して成功させること、来てくれた観客の皆さん全員に来てよかったと思ってもらえる大会にすること。それに尽きます。

早慶戦への意気込みを掲げる南

野崎 私の引退はまだ先なのですが、1つの集大成としてこの早慶戦を迎えたいなと思っています。私自身、バレーが上手でバレー部に入ったわけでは全くなくて、本当に下手くそで、最初はチームの練習にもついていけないくらいでした。そんな自分がまさか早慶戦のコートに立てるなんて1ミリも思っていなかったのですが、自分なりに努力もしましたし、色々な方からたくさんのことを教えていただいて、憧れの早慶戦の舞台に立つことができるので、思い切りプレーしたいと思います。また、普段応援してくれる親に対しても、教えてくださった先輩方に対しても ここまで成長しましたと見せられるようなプレーができたらいいなと思っています。

(取材、写真、編集 佐藤玲、重吉咲弥、町田知穂)

対談を終え、ポーズを作る南と野崎

◆南里和(みなみ・さとわ)※写真左

2002(平14)年8月29日生まれ。160センチ。東京都・女子学院高出身。商学部4年。正セッターとして積んできた経験を生かした強気のトスワークで最後の早慶戦に臨みます!  

◆野崎莉黄(のざき・りお)※写真右

2002(平14)年9月20日生まれ。166センチ。法学部4年。東京・田園調布雙葉高出身。大豆と小麦を愛する気持ちは誰にも負けない。なかでも大の豆乳好きでパスタパンをよく食べるそうです!