5月16~18日にかけて東日本学生リーグ戦(リーグ戦)が開催された。この大会は、大学対抗の団体戦で、1試合につき7人が戦い、勝敗を決する。早大は、予選リーグで3戦全勝という好スタートを切るも、順位決定リーグで2連敗を喫す。それでも、最終日の拓大戦で勝利を収めて3位入賞。2016年以来7年ぶりにリーグ戦の表彰台に上った。
1日目は予選リーグの3試合が行われた。初戦の明大戦は6勝1敗で快勝を収めると、2戦目の青学大戦も5勝2敗で白星を手にする。そして、この日最後の対戦相手は国士館大。1人目の尾西大河(スポ2=佐賀・鳥栖工)が接戦を落としたが、2人目の山路健心(社2=和歌山北)が途中で負傷しながらもリードを守り切って勝利。以降の5人も山路に続き、6勝1敗で勝利を収めた。圧倒的な力で予選リーグのグループDを1位で突破し、2日目以降の順位決定リーグは、1―4位グループに入ることになった。
国士舘大戦で負傷しながらも勝利し、喜ぶ山路
2日目は順位決定リーグの2試合が行われた。1試合目の相手は前回王者の日体大。1人目の尾西が1―4で敗れると、その後も実力者ぞろいの日体大の牙城を崩すことができず、ストレート負けとなった。続く2試合目の相手は山梨学院大。昨年2位に入った山梨学院大に対しても、1勝もすることができないまま、7人目として深田雄智主将(スポ4=千葉・日体大柏)が登場。その深田主将が、試合時間残り数秒のところで4点を加えて逆転勝利を収め、山梨学院大戦は1勝6敗で終えた。
山梨学院大戦で終盤に逆転した深田主将
3日目は順位決定リーグの1試合が行われ、拓大との実質の3位決定戦となった。玉岡颯斗(スポ4=群馬・館林)とズート麟(政経3=東京・アメリカン・スクール・イン・ジャパン)が連敗し、相手に流れが傾きかけたが、それを断ち切ったのは深田主将だった。深田主将が3―2で接戦を制すと、「自分が勝てば後ろの子たちが何とかしてくれると思っていた」という深田主将の期待通りに、計良涼介(スポ3=埼玉・花咲徳栄)と尾西、掛川零恩(社1=山口・豊浦)が3連勝し、勝利を決定づけた。
相手と組む期待のルーキー掛川
7年ぶりにリーグ戦の表彰台に上った早大。深田主将が「普段の練習からいい雰囲気でできていましたし、チームが一つになっていくのを戦いながら感じていました」と振り返るように、試合を重ねるごとにチームに一体感が生まれており、出場しないメンバーやチームスタッフも含めて全員でつかみ取った勝利であったと言えるだろう。次なる大会は明治杯全日本選抜選手権(明治杯)だ。シニアの選手も出場する試合であることから、それぞれの実力がどこまで通用するかが楽しみだ。
盛り上がる選手たち
(記事、写真 齋藤汰朗)
結果
▽予選リーグ
1回戦 ○早大 6―1 明大
2回戦 ○早大 5―2 青学大
3回戦 ○早大 6―1 国士館大
▽順位決定リーグ
1回戦 ●早大 0―7 日体大
2回戦 ●早大 1―6 山梨学院大
3回戦 ○早大 5―2 拓大
最終結果3位
コメント
深田雄智主将(スポ4=千葉・日体大柏)
――3位という結果を振り返って
最低限3位には入りたいという目標を立てていたので、それが達成できてホッとしています。
――3日間を通してチームの雰囲気はどうだったか
チームの雰囲気に関しては、普段の練習からいい雰囲気でできていましたし、チームが一つになっていくのを戦いながら感じていました。
――2日目は、なかなか勝ち切れない試合が続いたが、山梨学院大戦で最後に深田主将が逆転勝ちをしました。あの試合を振り返って
相手の青柳善の輔選手は小さい頃同じチームで同い年で個人的にも思い入れのある選手ですし、キャプテン対決というのもあって、勝てたのはすごく良かったと思いますし、あそこで勝てたのが最終日につながったのかなと今振り返ると思いますね。
――3日目の拓大戦では、深田主将の勝利から流れが早大に傾いたように思えたが
自分が勝てば後ろの子たちが何とかしてくれると思っていたので、みんなを信頼して自分のパフォーマンスができたかなと思います。
――1年生の掛川選手の活躍はどう映っていたか
掛川君はピンチヒッターというかたちで出たのですが、最高の働きをしてくれましたし、チームのムードメーカー的な面もあるので、彼が活躍してくれてよりチームにまとまりができたと思います。
――明治杯へ向けて、個人としての目標とチームとしての目標を教えてください
明治杯は昨年3位だったので、それ以上の結果を出せるように頑張りたいですし、チームとしては、明治杯はもちろんですが、11月にある内閣(全日本大学選手権)に向けて一から作り直していけたらなと思います。