玉岡、片岡が準優勝 初出場の北脇も3位と健闘

レクリング

 全日本学生選手権は2日目を迎え、男子グレコローマンスタイル(グレコローマン)の準々決勝以降と、女子フリースタイルの試合が行われた。早大からは、グレコローマン82キロ級に玉岡颯斗(スポ3=群馬・館林)、同じくグレコローマン97キロ級に北脇香(スポ1=山梨・韮崎工)、女子フリースタイル53キロ級に片岡梨乃(社3=千葉・日体大柏)が出場した。結果は、玉岡と片岡が準優勝、北脇が準決勝で敗れ3位であった。

 玉岡は、準々決勝で宍戸拓海(日体大)と対戦。第1ピリオドに相手のパッシブで1点、ローリングで2点の計3点を取る。その後は両者ともに譲らない緊迫した試合展開となる。終盤にパッシブで1点を失ったものの、そのまま逃げ切り3-1で勝利した。続く準決勝では谷崎大造(山梨学院大)とぶつかる。第1ピリオドの中盤、パッシブによりうつむけの状態からのスタートとなるが、ここで何とか相手の攻撃を耐え切る。第2ピリオドに入り、今度は相手のパッシブにより、相手がうつむけの状態からのスタートとなる。ここで相手の体を回転させ、2点を追加し、スコア3-1で勝利をもぎ取った。決勝では樋口徹心(日体大)と対戦。試合開始から1分30秒ほどたったあたりで、連続で体を返されて相手に大量得点を許し、0-9でテクニカルフォールでの敗戦となった。玉岡は惜しくも優勝にはあと一歩届かなかった。

相手の体を返そうとする玉岡

 北脇は、準々決勝で佐藤宗(日本ウェルネススポーツ大)と対戦。豪快な投げを2度繰り出し、危なげなく勝利。続く準決勝では伊藤飛未来(日体大)と対戦。相手のペースに持ち込まれ、自分の持ち味を発揮することができず、9-0のテクニカルフォールで敗戦となった。北脇にとっては初の全日本学生選手権だったが、レベルの高い中でも3位に食い込んだ。

準決勝で長身の相手と組み合う北脇

 片岡は、1回戦を突破し、続く2回戦では五味音々(育英大)と対戦。第1ピリオドにローリングなどで8点を取ると、第2ピリオドでも落ち着いて2点を加え、10-0でテクニカルフォール勝ち。準々決勝では、平野夏帆(法大)と対戦。ここでも連続で相手の体を回転させ得点を重ね、テクニカルフォール勝ちを収める。準決勝では佐々木花恋(日大)と対戦し、先に点数を取り、逃げ切るような試合運びを見せ、4-2で勝利。決勝へと駒を進める。決勝では下野佑美(育英大)とぶつかる。第1ピリオドで相手が消極的だったため1点を先取する。第2ピリオドに入り、消極的であったため相手に1点を献上し、その後背後に回られさらに2点を奪われる。試合終了間際に技をかけ、2点を奪ったかに思われたが、相手サイドのチャレンジの末、得点は認められなかった。結局、1-3で惜敗し、優勝を逃すこととなった。試合後の片岡の目には涙が浮かんでいた。

決勝で最後に技をかけるも、得点は認められなかった片岡

 2日目に出場した玉岡、片岡、北脇の3人は惜しくも優勝とはならなかったが、全員が表彰台にのぼることはできた。3日目は男子フリースタイルの試合が行われ、早大からは8人が出場する。今日の3人がもたらした流れを生かし、一人でも多くの部員が表彰台、そして優勝という目標を達成できるように奮闘してほしい。

(記事、写真 齋藤汰朗)

結果

男子グレコローマンスタイル

▽82キロ級
玉岡 準優勝
▽97キロ級
北脇 3位

女子フリースタイル

▽53キロ級
片岡 準優勝

コメント

玉岡颯斗(スポ3=群馬・館林)

――準優勝という結果でしたが、感想をお願いします

 優勝を目標にしていたというよりは、1つ1つ丁寧に負けないように戦うというのを目標にしていたので、結果準優勝で満足もないし、悔しい気持ちもありますが、今の自分の実力だと思って受け止めています。

――今日の3試合の中で、印象に残っている試合は

 準々決勝が自分の中では一番思い入れがあって、過去に別の大会の決勝戦で負けてしまった相手で、その人は4年生で今大会が最後の大会というのもあって、勝ち逃げはさせたくないという個人的な気持ちと、成長した自分を確かめるために絶対に勝とうと思っていました。試合では、自分のペースで相手をコントロールできて、すごくいい試合ができ、その流れで準決勝もいい流れでできたので、その一戦(準々決勝)が思い入れが深いです。

――次の目標と、今後の試合について教えてください

 次の試合が国体(国民体育大会)に群馬県の代表として出させていただき、その後に全日本のグレコローマンの試合(全日本大学グレコローマン選手権)があります。国民体育大会では、自分の出せる力を出して、少しでも県に貢献したいというのと、社会人も出るので通用するかどうか楽しみというのがあります。全グレ(全日本大学グレコローマン選手権)は、優勝ではなくて、1つも負けないという気持ちで行きます。