天皇杯全日本選手権直前対談【第3回】安楽龍馬×米澤凌×玉岡颯斗

レクリング

  天皇杯全日本選手権直前対談・最終回に登場するのは、安楽龍馬(スポ4=山梨・韮崎工)、米澤凌(スポ4=秋田商)、玉岡颯斗(スポ2=館林)の3人。普段から学年をこえて仲が良いという3人に、今季の集大成とも言える天皇杯全日本選手権の話題からプライベートな話題まで、多岐にわたってお話を伺った。

※この取材は12月14日に行われたものです。

「僕以外の全員の試合が印象に残りました」(安楽)

昨年度に続き主将を務めた安楽(左)

――今年はどんなテーマを持って練習をされてきたのですか

米澤 大会で1ついい成績を残せたらなというのはありました。あとは怪我をしない様にというのも意識していました。

玉岡 去年はコロナで試合が無くなったりしてて。今年は色んな大会に出れるようになったので、ひとつひとつ経験を積みたいなという気持ちで臨んでました。

安楽 主将2年目ですし、やっぱり結果を残してOBの方や先輩の方に報告したかったというのが目標で、なおかつチームのみんなが主体性を持って練習できるようにするというのも目標でした。後者は出来たんですけど、前者がちょっと達成できなかったかなと。やはりそこは悔しいですね。

 

――今年最も印象に残ったレスリング面での出来事はございますか

玉岡 同じ部活の須﨑優衣さんが金メダル取ったことですね。金メダル取った時、バイトしてたんですけど、店の中で暴れてしまいました(笑)。

米澤 僕もやっぱりそれですね。

安楽 僕以外の全員の試合が印象に残りました。須﨑(優衣)もそうですし、彼は悔しかっだと思うんですけど玉岡もインカレで3位になって結果を出したりして。1試合1試合、感動しましたね。

 

―― 早稲田大学レスリング部の強みを教えていただけますか

米澤 まずは、自由なところですね。でも、やるところはやるという感じで、練習は主体性を持って、しっかりとやれているのも良いところ。あとは、先輩後輩の関係性が良いのも特徴ですね。

玉岡 ただ自由なだけじゃなくて、練習時間が短い中でも集中してできる様に、常に自分たちで考えて取り組む姿勢がいいところですね。

安楽 良い意味でも、悪い意味でも仲が良すぎるという感じです。プライベートでもよく会うくらいに凄く仲が良いんですが、それを練習に持ってくる様なこともあったので。ですから、やっぱり特徴としては仲のいいチームって感じです。

 

お互いの印象は

和気あいあいとした雰囲気で話す3人

――毎年恒例の他己紹介をお願い致します。まずは玉岡さんに米澤さんと安楽さんの紹介をお願い致します。

玉岡 米澤さんは、見ての通りイケメンです(笑)。レスリング面では、まずはめちゃくちゃ強いです。自分は米澤さんを、高校の時から知ってるんですが、大学1年生、2年生の時に一緒に練習して、凄いなと思って。ここ(早稲田大学)で練習したいなって思った要因でもあります。普段はおちゃらけてますが、レスリングではストイックなので尊敬していますね。安楽さんは、自分が1年生の時から主将をされてるのですが、自分に本当に厳しい人で。練習では人1倍自分を追い込むんですけど、それを楽しみながらやってる感じがあるので、尊敬してます。

 

――米澤さん、安楽さんの紹介をお願いします

米澤 まずは面白いですね。乗り切れない人も居ると思うんですが、良いエンターテイナーです(笑)。レスリング面では、研究熱心ですね。技をたくさん持っているんですけど、研究熱心なところが垣間見れますよね。人1倍レスリングが好きなんだろうなと思います。

 

――安楽さん、米澤さんと玉岡さんの紹介をお願い致します。

安楽 玉岡に関しては、可愛い後輩です。飲みに誘ってくれたり(笑)。レスリング面では、素直にやってくれているところが良いですね。自分との約束は絶対に守ってくれるんで。米澤に関しては、本当に長い付き合いなので、唯一無二の存在ですね。あんなことやらこんなことまで、色んなことを一緒に経験してきたので(笑)。高校の時とかも切磋琢磨してきたので、本当に感慨深いですね。僕は卒業してもレスリング続けますが、米澤は天皇杯でレスリングを引退するので、彼の試合をしっかり見届けたいですね。本当に尊敬してます。こいつがいたから、僕がいるみたいな感じです。

 

――オフの日の時間の過ごし方をお聞かせください

玉岡 オフではバイトをやってますね。お好み焼き屋で働いてます。是非いらしてください(笑)。

米澤 エイペックスっていうゲームやったりしてますね。

安楽 昔のヒップホップとかを聞いたりしますね。ヒップホップじゃなくて、R&Bなんですけど、ジョニー・ヒルの”My My My”っていう曲がおすすめなんで是非聴いてください(笑)。あれは本当に落ち着きますね。

 

「やり切れる状態に持っていきたい」(米澤)

天皇杯でレスリングを引退すると話した米澤(左)

――天皇杯に向けて強化したことをお聞かせください

米澤 コロナもあったし、怪我もあったなかでの、レスリングの引退試合なので、やり切れる状態には持っていきたいという意識でやってきました。

玉岡 自分はインカレの時に出た課題の克服を意識してきました。主には、気持ちの面で負けない様にと。今回は大人も混じった大会なんですけど、大学に入って初めて出る大会なので、チャレンジするつもりで頑張っていきたいです。

安楽 大学を背負って出る試合はこれが最後なので、悔いがないようにやりたいです。これまでずっと勝つためにやってきた過程は間違ってなかったと思ってるので、それを出すだけです。

 

―― 天皇杯後にやりたいことはありますか

玉岡 4年生の先輩と飲みに行きたいです(笑)。ありがという感謝の気持ちを込めて、楽しく飲みに行きたいです(笑)。

米澤 もう、パーティっすね(笑)。飲みもそうだし、美味しいものも食べたいし。今年を締めるという意味でも、パーティーしたいです。

安楽 やっぱりパーティーです(笑)。語りながら、お酒でも飲みたいです。引退した他の部活の人とも、寮で飲んだりもしたいです。同期3人でも飲みたいですね。3人で飲むと、いつも1番先に泣くんですよ。本当に涙脆くて(笑)。まあとにかく、色んな人と思い出を語らいたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 秋田豪、鬼頭遥南)

色紙には思い思いの言葉を選んでくださいました!

◆安楽龍馬(あんらく・りょうま)(※写真中央)

1999(平11)年6月14日生まれ。男子フリースタイル65キロ級。山梨・韮崎工高出身。スポーツ科学部4年。色紙に「平和」と書いてくださいましたが、実はその下のにこちゃんマークは、取材担当者が書いたものです。部内でもフレンドリーな安楽選手、早スポにも気さくに接してくださいます!

◆米澤凌(よねざわ・りょう)(※写真左)

1999(平11)年5月20日生まれ。男子フリースタイル70キロ級。秋田商高出身。スポーツ科学部4年。今年度は怪我が続き、天皇杯全日本選手権が5月ぶりの実戦となる米澤選手。レスリング引退試合で、競技人生の集大成を出し切りします!

◆玉岡颯斗(たまおか・はやと)(※写真右)

2001(平13)年5月29日生まれ。男子グレコローマンスタイル82キロ級。群馬・館林高出身。スポーツ科学部2年。お好み焼き店でアルバイトをしている玉岡選手。須﨑優衣選手の五輪決勝時は勤務中でしたが、店長の許可を得て、テレビ電話越しに先輩の大舞台を観戦されていたそうです!