ついに開幕した日本最高峰の舞台・天皇杯全日本選手権(天皇杯)。全国の猛者たちが一堂に会するこの大会で1年間の集大成を見せたい早大戦士たちだったが、初日、2日目に登場した6人全員が準々決勝までに敗れるという悔しい結果に終わった。
熱戦の火ぶたが切られた開幕日。男子グレコローマンスタイル(グレコ)97キロ級に、ことし飛躍を遂げ、初めて天皇杯の切符をつかんだ松本直毅(スポ2=神奈川・横浜清陵総合)が出場した。天皇杯初勝利に向け、初戦で先制に成功した松本だったが、グランドでの攻防で後手に回り失点を重ね、テクニカルフォールで敗れた。女子フリースタイル(フリー)59キロ級には7年連続出場となる香山芳美(スポ4=東京・安部学院)が準々決勝から登場。大学最後の公式戦で有終の美を飾りたい香山だったが、初戦でU23世界選手権王者を相手にこちらもテクニカルフォールで完敗し、悔しい大学最終戦となった。それでも、「大学ではいい意味で自分でしっかり考えた練習ができて、楽しかった」と、自主性を重んじるワセダでの4年間の選手生活を全うした。
大学最後の公式戦に臨んだ香山
反撃に転じるべく、迎えた2日目。新階級の男子グレコ72キロ級にエントリーした齋藤隼佑(スポ3=群馬・館林)は、2度の投げ技を決め1回戦を突破。しかし2回戦では「想像してたより強かった」と第2シードの山本貴裕(日体大)に地力の差を見せつけられての完敗となった。男子67キロ級の宇井大和(スポ2=和歌山・新宮)も危なげなく初戦を突破したが、続く準々決勝では後半に立て続けに失点し、テクニカルフォール負け。昨年と同じベスト8止まりに終わった。
男子フリー74キロ級ではルーキー梅林太朗(スポ1=東京・帝京)が初戦で、国民体育大会で大差で敗れた早大OBの保坂健(平27スポ卒=現自衛隊体育学校)と対戦。「自分の成長を実感できた試合だった」と、負傷による調整不足の影響を感じさせず、リードして終盤へ。しかし残り1分15秒で足を取られてからバックに回られ同点に追い付かれる。その後も果敢に攻め続けたが、ポイントには結び付けられず、規定によりビッグポイントを奪った保坂に軍配が上がった。そしてこの日最後に登場したのが、フリー79キロ級、第2シードの山﨑弥十朗(スポ2=埼玉栄)。順当に行けば全日本の舞台で煮え湯を飲まされているリオ五輪代表の第1シード高谷惣亮(ALSOK)に決勝でリベンジする絶好機となるはずだったが、初戦となった準々決勝でまさかの敗北を喫した。第1ピリオド(P)、相手のパッシブで1点をリードし、なおも追加点を狙ったが逆に終了間際に投げ技で4失点。思わぬビハインドの展開に山﨑の歯車が狂った。第2Pは反撃の糸口をつかめないままバックを取られてさらに失点を許し、1-6で屈辱の敗戦となった。
まさかの未勝利に終わり、頭を抱える山﨑
初戦敗退に終わった山﨑をはじめ、それぞれが思い描いた結果を残せていない今大会。早大レスリング部がこの1年で積み上げてきたものを証明するためにも、このままでは終われない。あす、1年間チームをけん引してきた伊藤奨主将(スポ4=長崎・島原)、昨年2位の米澤圭(スポ3=秋田商)、ケガからの完全復活を目指す吉村拓海(スポ2=埼玉栄)の3人がエンジの誇りを懸けてマットに立つ。
(記事 皆川真仁、写真 藤岡小雪、杉野利恵)
※フリースタイルは10点差、グレコローマンスタイルは8点差がつくとテクニカルフォールで試合終了となる
結果
1日目
男子グレコローマンスタイル
▽97キロ級
松本 1回戦敗退
女子フリースタイル
▽59キロ級
香山 準々決勝(初戦)敗退
2日目
男子グレコローマンスタイル
▽67キロ級
宇井 ベスト8
▽72キロ級
齋藤 2回戦敗退
男子フリースタイル
▽74キロ級
梅林 1回戦敗退
▽79キロ級
山﨑 準々決勝(初戦)敗退
コメント
1日目
太田拓弥監督
――出場されたお二人とも初戦敗退という結果になりましたがいかがですか
やっぱり自分のかたちっていうのが相手の方が上手だったんで、ちょっと力の差はありましたね。
――松本直毅選手(スポ2=神奈川・横浜清陵総合)は先制はしましたが、プレーを見ていていかがでしたか
2ラウンド目の戦い方と、最初に先制した後の攻撃でポイント取れなかったところが敗因なのと、2ラウンド目始まってから相手にちょっと押され気味だったんでそこでもう1回コーション狙っていくようなかたちでどんどん前にプレッシャーをかけていけばグランドの展開なかったんですけど。そこのところと、グランドでも返ってしまいましたし。まだまだ力をつけないといけないのかなと思いますね。
――ルール変更がありましたが、その影響は
グレコ(グレコローマンスタイル)のルールは大幅に変わったんで。それでもルールどうこうというよりも、やっぱり自分のかたちっていうものがなかったんで勝ち切れなかったのかなと思いますね。
――松本選手の今後の課題は
もっともっと前に出ていくレスリングと、グランドの攻撃、守り、しっかり重点的にやらないと勝ち切れないかなと思いますね。
――香山選手は大学最後の天皇杯となりましたがきょうはいかがでしたか
相手も強い選手なんで、そう簡単には勝てないかなと思いましたけども、ちょっとケガとかが多かった時期もあったりもしたんで、良くやれたかなとは思いますね。
――あす以降へ向けて
とにかく1試合でも多く勝って表彰台に上っていってもらえればなと思いますね。
香山芳美(スポ4=東京・安部学院)
――きょうの試合を振り返って
部活を引退してから練習にまともに出られていなくて、自分でもどれぐらい動けるのか分からない状態で出たんですけど、毎日練習をすることは本当に大事だなということを感じました。もつれたときの感覚とか、攻めの感覚とか、守りの反応とかが思っていた以上に全然駄目だったので、練習することって大事だな、と改めて思った試合です。
――トーナメントの当たりを見た瞬間はどう思いましたか
私の中でこれが公式戦引退試合だったので、できたら高校の先輩である坂野結衣先輩(警視庁)と最後にやりたいなあとは思っていました。でも当たりを見たら相手がこの間のU23(U23世界選手権)のチャンピオンの子だったので、これだったら最後スパッと思い切りやって終われるなというふうには思いました。
――7度目の天皇杯(天皇杯全日本選手権)でしたが、他の大会に比べて緊張感などは違いましたか
初戦から強い人と当たるだけで、メンバー的にはインカレ(全日本学生選手権)とかとそんなに変わらないのと、(いつもは)天皇杯だけ会場が代々木なんですけど、今回は駒沢なので、なんか天皇杯っぽくないなあという(笑)。そんな雰囲気があったので、特別天皇杯だから緊張するということはなかったですかね。
――今後レスリングは続けられますか
社会人になって就職するので、今までのようには絶対にできないと思います。ただ、長年やってきたレスリングをここで全くやらなくなってしまうのはもったいないなというふうに思っていて。ちびっ子のレスリングや、ワクワクレスリングクラブという障害者の子向けのレスリングクラブに中学生の時からずっと携わっているので、この後仕事で地方に行ってもそこでやっていけたらいいかなと思っています。
――早大での4年間を漢字一文字で表していただいてもよろしいでしょうか
一文字…難しいな…。「楽」ですかね。4年間を振り返っていろいろ大変なこともあったんですけど、結果終わってみたらいろんな発見があってめちゃくちゃ楽しかったので。あと高校時代は楽しいこともあったんですけど、苦しい、きつい、という部分が多くて。でも大学ではいい意味で自分でしっかり考えた練習ができて、楽しかったです。
――最後に、後輩へのメッセージをお願いします
メッセージは伊藤奨主将(スポ4=長崎・島原)がまとめて送ってくれると思うので、私は女子部員に向けて送ります。来年須﨑優衣ちゃん(安部学院高)と小玉彩天奈ちゃん(高知東高)という実績のある2人が入ってくるので、それをいい刺激にして在学している2人も一緒に成長していってほしいです。そして今度の新入生の代で終わるんじゃなくて、今の中学生、高校生が早大のレスリング部に入りたいと思えるような部活にしていってほしいなと思います。
松本直毅(スポ2=神奈川・横浜清陵総合)
――初めての天皇杯(天皇杯全日本選手権)でしたが、いつもの試合と雰囲気が違ったりしましたか
自分的にはそんなにプレッシャーも感じずいい心持ちで試合に臨めたんですけど、実力で普通に負けちゃいましたね。
――今回から新ルールが適用されて、今後戦い方を考えなければならないと思った点などはありますか
やっぱりスタンドでは持ち味を出せたと思うんですけど、どれだけスタンドで攻めてもその後のグランドで返されてしまうので、そこをもっと強化していかないと駄目だなと思いました。
――OBの選手方とも練習しながら、今後頑張っていくという感じでしょうか
そうですね。それに加えて体重が足りてないので。やはりグランド勝負になるとパワーがものをいって、力が強い方が圧倒的に有利なので、もうちょっと増量して、体力面とパワーをつけていきたいと思っています。
――ことし1年を漢字1文字で表すとすれば、何になりますか
『良』ですかね。
――ことし1年特に良かったところなどはありますか
結果を出せた事ですかね。
――来年、上級生にもなられますが、どういう1年にしたいかなどありますか
上級生なので後輩の面倒を見ながら、1回戦負けじゃふがいないので、その上を目指して頑張っていきたいと思います。
2日目
太田拓弥監督
――山﨑弥十朗選手(スポ2=埼玉栄)がまさかの初戦敗退に終わりましたがきょうのプレーはいかがでしたか
最初のタックルいいかたちで取れたのに取り切れなかったのでちょっと苦戦するかなと思いましたけども、前半終了間際にああいう4点取られて、リズムが狂ったかなと思いますね。
――今後どういったところが課題になっていくでしょうか
やっぱり相手を崩してタックル入るまでっていう流れをもっと明確にして、もっとフィジカルも鍛えないと現行のルールじゃ勝ち切れないですね。
――梅林選手はいかがでしたか
国体(国民体育大会)の時に対戦してたんですけど、その時よりも差は縮まってましたし、最後のタックルのところでポイント取ってれば勝てないこともなかったんで、ちょっともったいなかったかなと。たらればですが、あれ勝ってれば準決勝で、十分上に行けるチャンスはあったんで、もったいなかったかなと思いますね。それでも夏、計量失格してから地道に練習やってた成果が徐々に出てきてるなとは感じましたね。
――どういったところに成長を感じましたか
積極的に自分から構え低くしてアタックする自分のスタイルっていうものが良かったと思いますし、行き当たりばったりなレスリングだったのが、ちゃんとセオリーもできつつあって、やっぱり真面目にコツコツやってればああやって成果は出るんだなというのは証明してくれたと思うので、他の選手にもいい影響を与えるかなと思いますね。
――齋藤隼佑選手(スポ3=群馬・館林)の2回戦は強敵と当たりましたがいかがでしたか
大和(宇井、スポ2=和歌山・新宮)もそうですし、隼佑もそうですし、直毅(スポ2=神奈川・横浜清陵総合)もそうですけど、グレコ(グレコローマンスタイル)の日体大がちょっとまだまだ力、テクニック、全て上回ってましたね。もっともっとやらないと、人数少ない中でやってるので、なかなか大所帯のところで、同じぐらいのレベルで毎日切磋琢磨(せっさたくま)してるチームに対して勝つためにはどうしたらいいのかというのをもっともっと追求して頑張らせたいなと思いますね。
――宇井選手と齋藤選手の課題はどういったところでしょうか
大和は最初のグランドで持ち上げ切れなかったのでそういったところと、組み合ってからのポイント。あと隼佑はいいところまで行くんですけど、相手にちょっとかわされて、それから失点して。全てにおいて、技術面にしても体力面にしても、全てにおいて(相手が)上回ってたので、そういった選手に対してどう勝つかっていうところをすり合わせをしながらやっていきたいと思いますね。
――苦しい戦いが続いていますが、あしたに向けて
とにかく1人でも多く表彰台に立てるように頑張らせたいと思います。
齋藤隼佑(スポ3=群馬・館林)
――2度目の天皇杯(天皇杯全日本選手権)の雰囲気はいかがでしたか
階級増えて、メンバーも一新したんで、雰囲気は面白かったです。
――楽しめた感じでしょうか
そうですね。階級今回で一個落として、新しくできた階級出て、自分どうかなって試してみたんですけど、負けてしまいましたね。
――初戦は投げ技も決まりましたが、調子はいかがでしたか
調子は全然バッチリでした。減量も、減量っていうほどしてないんですけど、普通にうまくいってて、体も動いてるし体調はバッチリでしたね。
――2回戦の相手は強敵でしたがいかがでしたか
想像してたより強かったですね。普通に久々にボロカスにやられましたね。
――相手のどういった点が強かったですか
一個一個極めるところがうまくて、自分より先に極めてきて。で、焦って自分極めてるところをうまく対処されて投げられてたっていうイメージ強かったのでその辺はうまかったです。
――ことし1年を振り返ってどんな年でしたか
試合でも勝てるようになってきたんですけど、ちょっと締めが悪かったですね。今回の天皇杯で。
――来年は最高学年となりますが、来年の目標を教えてください
新しく1年生もグレコ(グレコローマンスタイル)できる子入ってきてて、個人優勝とまではいかないですけど、団体で、グレコ選手権(全日本大学グレコローマン選手権)で一泡吹かせられるように盛り上げていきたいなと思っています。
宇井大和(スポ2=和歌山・新宮)
――昨年と同じベスト8という結果でしたが、結果についてどう思われますか
もう1つ勝ちたいっていうのはずっと思ってるんですけど、やっぱ今の練習内容とか環境もあんまり良くはないというか、自分次第なんですけど、まだまだ追い込めてないというか。準決、決勝までいける努力をしてないというか、まだ実力不足だったのかなと思います。
――組み合わせを見てどう思いましたか
自分は組み合わせ的には結構良くて、下山田さん(培、警視庁)も2回やって1勝1敗だったんで、印象は悪くなかったんですけどやられましたね、うまかったです。
――新ルールに関してはいかがでしたか
自分的には結構やりやすくて、最初の1ピリ(ピリオド)もグランドを取るところまでいけたんですけど、やっぱそこで返しきれなかったので、負けてしまったのかなって思います。ルール的には結構良かったです。
――初戦を振り返っていかがですか
初戦は何回かやったことある相手だったんで、いつも通りの動きができたのかなと思います。
――準々決勝も第1ピリオドはリードして終えましたが、第1ピリオドは振り返っていかがですか
自分で押して押してパッシブで、最初にグランドを取るっていう、パーテル(ポジション)まではいけたんですけど。
――第2ピリオドは何か変わりましたか
やっぱ最初の第1ピリオドで取れなかったので第2(ピリオド)で自分からスタンドの技で取りにいかなきゃいけないなって思ってたんですけど、逆に相手に投げられてしまって。もう流れがあっちにいってしまいました。
――ことし1年を全体的に振り返ってどんな年でしたか
良かったのかなと思いますね。インカレ(全日本学生選手権)とかグレ選(全日本大学グレコローマン選手権)は、優勝はできなかったんですけど3位に入ったり、新人戦とかも獲るとこは獲れたので良かったと思います。
――来年の目標を教えてください
3年生になると試合数も減ってしまうと思うので、1つ1つの大会でしっかり成績残せるように頑張りたいと思います。
山﨑弥十朗(スポ2=埼玉栄)
――きょうの調子はいかがでしたか
調子はすごく良くて特に悪くはなかったんですけど、単純に技術の面でも気持ちの面でも負けたんだなという感じはしました。
――1番初めに点数を取られた時は、時間を見た時に点数を取られてしまったのかなと思うのですが、どうでしたか
いつも自分の勝ちパターンとしては、ラスト十数秒で点数を取って前半を終わるというかたちだったんですけど、取れなくて逆に点数を取られてしまって焦ってしまいました。セコンドのこととか全く覚えていないんですよ。テンパってしまって。
――第2ピリオドから焦ってしまったという感じなのでしょうか
なんにも覚えてないです。
――それ以外に何か課題などありましたか
課題としてはいろいろありますけど、まずはもっと自分のスタイルに自信を持つということと、フィジカル面でちょっと低いなと感じたので、そこの強化ですね。
――ことし1年を漢字一文字で表すとすれば、何になりますか
『省』ですかね。ことし1年あまり調子が良くなくて結果が出ていなかったので、それを来年に生かすために省みたいなという、次のステップに向けるための成長材料として使うために省みたいと思います。
梅林太朗(スポ1=東京・帝京)
――組み合わせを見たとき、どのように思われましたか
10月の国体(国民体育大会)で試合をさせてもらったんですけど、そのときは1ー9というスコアで大差をつけられて負けてしまっていました。試合の2週間前に首を痛めてしまっていたので、1週間練習ができなかったのですが、減量がなくて、この試合を出なかったら来年の4月まで試合がなかったので出ました。やっぱり練習していなかった分、試合でバテてしまった部分があって、内容的には前回は3、4回足を取られてしまったんですけど、今回は足が1回しか取られなかったのと、でもその1回を相手がものにして結果的に負けたので。自分は最後ラスト1分で逆転しなきゃいけないところで足を取れたんですけど、得点につなげることができなかった。それが大きな違いで実力差だと思うんですけど、次につながる試合で自分の自信にもなったんで、この階級でやっていけるなという、いい意味でも悪い意味でも収穫があった試合だなと思いました。
――試合中何度もあともう少しで点数が取れるという状況がありました。
これからの課題はそこかな、と。守るべきところはしっかり守るのと、何回もチャンスがあるところをものにできなかったので、1つでもそこをものにできていればもっと余裕を持って試合を展開できたと思います。自分としては自分の成長を実感できた試合だったので、良かったには良かったんですけど、あれだけの接戦であったならやっぱり勝ちたかったですね。悔しいですね。
――ことし1年を振り返っていただいて、いかがでしたか
正直、僕にとってはレスリングで一番最悪な年でしたね。
――もしも漢字一文字で表すとすれば、どうでしょうか
一言で表すのは難しいんですけど、年下に負けて、今まで勝っていた相手にも負けて、計量失格もして自信やプライドを全部失った試合だったので、後半になってやっと調子をつかめてきたんですけど、やっぱり優勝のタイトルが獲れなかったので一言で言うと、無だったらいいんですけど正直マイナスなんですよ。無ってゼロじゃないですか。厄年かもしれないですね。大学に入って環境が変わって1年目だったんですけど、でも手応えはあった1年だったのでこの次、どうするかですよね。先輩方はシーズン中あまり良くなくても、この大会ではちゃんと照準を合わせてきてたりしていたので、自分もどこの大会に焦点を置くかによって変わると思うんですけど、まだそんな余裕があるわけではないので、優勝を目指して目の前の試合に全力で頑張りたいなと思います。
――来年はどんな1年にしたいですか
ことし天皇杯(天皇杯全日本選手権)の表彰台を目指して頑張ってきたので、1年の集大成の大会がこれなので、この大会では表彰台という目標を持ちながら、JOC(JOCジュニアオリンピックカップ)であったり、リーグ戦(東日本学生リーグ戦)やインカレ(全日本学生選手権)、内閣杯(内閣総理大臣杯全日本大学選手権)とシーズン中試合があるので各大会で優勝することを、1年間でそれだけの実力は身に付いたと思うので、下の代が入ってくるのがちょっと怖いのはあるんですけど、まだ優勝していないのでいつまでもチャレンジャーとして頑張ろうと思います。