米澤、国際大会で1勝を挙げる

レクリング

 全日本学生選手権(インカレ)の決勝で、1点差で試合を制してから早くも約1カ月。米澤圭(スポ3=秋田商)が学生チャンピオンとして、ロシアで行われたドミトリー・コーキン国際大会に出場した。米澤にとって「ベストな階級」だと言う65キロ級がオリンピック階級として残ることが決まってから初めての国際大会。「今からでも海外でも勝てるようにならなければ」と意気込み試合に臨んだ。

 1回戦ではイランの選手と当たり3―9で敗戦。その後敗者復活戦に回り、モンゴルの選手相手には1回戦をふまえて「自分のレスリングを見つめ直した」と、7-1で勝利した。しかし敗者復活2回戦ではモルドバの選手相手に1-3で敗れ、上位進出はならず。「自分の攻めが後手に回ってしまった」と敗因を振り返った。

 インカレ、明治杯全日本選抜選手権、天皇杯全日本選手権の結果から考えて、U23世界選手権など代表に選ばれる可能性も高い。今後も国内・国外で多くの試合を戦うことが予想されるが、米澤は自身のレスリングをどのように進化させていくことができるか。飛躍した姿に注目がかかる。

(記事 杉野利恵)

結果

男子フリースタイル

▽65キロ級 
米澤 
1回戦 ●1-3
敗復1 ○7-1
敗復2 ●3-9 

コメント

米澤圭(スポ3=秋田商)

――この試合での目標はどういうものでしたか

優勝する事が前提として海外の選手にどれだけ自分のレスリングが通用するのか、海外の選手とできるだけ多く戦い、経験値を上げるのが目標でした。

――オリンピックに65キロ級が残るということで、国際大会へ臨む意識など変わった点はありますか

65キロがオリンピック階級に残るということになって自分のベストの階級で挑むことができるのでモチベーションも上がり、今からでも海外でも勝てるようにならなければならないという気持ちになりました。

――初めて戦う選手ばかりだったと思いますが、試合を振り返っていかがでしたか

日本の選手だとある程度慣れているので自分のペースに持ち込むことができるのですが、海外だと日本とは違うことをしてくるので相手を見てしまい、自分の攻めが後手に回ってしまったのが敗因だと思います。

――敗者復活戦の一回戦では勝利されましたが、勝因はなんでしょうか

ただそこまで相手が強くなかったのと、初戦で一度負けて自分のレスリングを少し見つめ直してから試合ができたのが勝因です。

――国体(国民体育大会)への目標とどういうレスリングをしたいかなどありましたら教えてください

国体では今回の試合で出た反省点を課題としてあと一つ攻めるレスリングに変わっていきたいです。