早大から2名が出場した世界ジュニア選手権。4月に行われたJOCジュニアオリンピックカップの74キロ級で優勝した山﨑弥十朗(スポ1=埼玉栄)は昨年よりも順位を上げて9位に。また全日本学生選手権の直前に世界ジュニア選手権に出場することが決まった吉村拓海(スポ1=埼玉栄)は1勝を挙げ、9位となった。
山﨑の1回戦の相手は米国の選手。今季だけで3回対戦している相手だ。「相手のペースになっていた」と振り返った山﨑。2-3とわずか1点差で競り負ける。その後対戦した米国選手が決勝まで進んだため、山﨑は敗者復活戦へと回った。敗者復活戦の1回戦ではウクライナの選手相手にテクニカルフォール勝ちを収める。しかしその後の試合では敗北。目標のメダルには届かない9位で2回目の世界ジュニア選手権を終えた。
初戦を突破した吉村は2回戦でインドの選手と対戦。6-9という結果での敗戦となった。「自分の得意な飛び込む両足タックルは通用した」と収穫を得た吉村。急な代表決定にも動じず、自分の持ち味を出し切ったようだ。
国際大会での戦いを終えた、らいねん出場権を獲得すればもう1度挑戦権を得ることもできる期待のルーキー2人。秋に行われる団体戦ではそれぞれ早大のキーパーソンとしての活躍してほしい。
(記事 杉野利恵)
結果
男子フリースタイル
60キロ級 吉村 9位
74キロ級 山﨑 9位
コメント
山﨑弥十朗(スポ1=埼玉栄)
――メダル獲得を目標に挙げられているなかで、9位という結果でしたがどう思われますか
初戦の米国の選手が今季3度目の対戦だったのですが、負けてしまいとても悔しいです。
――米国の選手との初戦はどうでしたか
点数よりも相手のペースに押された試合でした。でも世界と戦えるようにはなってきていると実感しているので、らいねんこそはメダルを目指します。
吉村拓海(スポ1=埼玉栄)
――国際大会で力の差だとか感じた部分はありますか
みんな計量ギリギリまで(服を)着込んで体重を絞っている選手が多いなかで、60キロ級にしたら体が少し小さいので、そのへんお体の差を感じましたし、あと疲れもあったのでコンディショニングをしっかりと整えればよかったかなと思います。
――1回戦勝ち進められていますが、通用した部分はどのような部分でしょうか
自分の得意な飛び込む両足タックルは負けたインド選手を相手にしても何本か取れたりしたので、足は触れたのですが返されたりしてしまって、タックルも入れることははいれたので、コントロールや処理をもっとやっていきたいと思います。
――後期の試合に向けての意気込みをお願いします
まだ後期はまず、部内戦がありますし、大学での団体戦があるので、出れるか分かりませんが、まずは国体があるので、それも1つ上の階級になるので気負いしないでリラックスして臨めればいいかなと思います。