東日本学生春季新人戦と並行して行われた東日本学生女子選手権。昨年この大会で優勝した48キロ級の須崎麻衣(スポ3=千葉・鎌ヶ谷)は2連覇を目指すも準決勝で惜敗。また小林奏音(スポ2=長野・佐久長聖)も準決勝敗退。2人とも3位となった。
須崎の1回戦は接戦となった。第1ピリオド(P)ではお互いがバックポイントを取り、2-2で折り返す。第2Pでは一度回転技をかけることに成功し、4-3で辛勝。迎えた準決勝では激しい点の取り合いに。第1Pで須崎は足首をつかみ、そのまま技をかけ先制点を取るその後バックポイント、ローリングポイントと決め、第1P6-2とリードした状態で折り返した。しかし第2Pで連続ポイントを与えると、そのまま逆転負け。2連覇とはならなかった。
昨年11月以来の試合となった須崎
53キロ級の小林にとっての初戦。第1Pで場外ポイント、バックポイントを取る。これが決勝点となり、ロースコアな展開を制した。準決勝では相手の注意によるアクティビティタイムで両者無得点となり、小林が先制する。その後相手を返し、追加点を入れることに成功するも、相手に投げ技を決められ逆転負け。「勝つべき試合だった」と振り返る悔しい3位になった。
悔しい3位となった小林
久しぶりの試合となった須崎は今試合で組手などの課題を見つけた。一方の小林は自分のレスリングが誰を相手にしてもできるという収穫を得たようだ。2人が次に出場するのは全日本社会人選手権。ここで優勝して天皇杯全日本選手権の出場権を得たい。
(記事 杉野利恵 写真 杉野利恵、太田萌枝)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
表彰台に上る須崎
3位となった小林
結果
女子フリースタイル
▽48キロ級
須崎 3位
▽53キロ級
小林 3位
コメント
須崎麻衣(スポ3=千葉・鎌ヶ谷)
――この大会へはどのような意気込みで臨まれましたか
きょねんは1回しか試合がなくて優勝という形だったので、きょうは年下の子もたくさん来ていたこともあってどうしても勝ちたいという思いはありました。
――試合を振り返っていかがでしたか
いつもなのですが一試合目は全然足が動かなくて、組手もずっと相手のペースであまりよくありませんでした。二試合目は結構自分の動きができて、取れるところをとって投げも決まったのはよかったと思うのですが、いらない点数を結構相手に与えてしまっていたのでそこが反省点です。
――このシーズン初めての試合でしたがいかがでしたか
11月以来だったので、すごく緊張しました。でも後輩の頑張りもあったのでなんとか頑張れました。
――試合中、コーチから組手を意識するように声をかけられていましたが
相手に先に組手をおかれて、私が結構外側から組んでる状態が多くて。それは一年生のころからずっと言われていることなのですが、それがまだできていなかったので反省しています。
――良かった点はありますか
ローシングルなどの練習してきたタックルが結構決まったので、そこは自信になりました。
――次の社会人オープン(全日本社会人選手権)に向けての意気込みをお願いします
試合は一週間後なのですが、今回の久しぶりの試合で出た課題をしっかり克服して臨みたいと思います。
小林奏音(スポ2=長野・佐久長聖)
――どのような意気込みで試合に臨みましたか
最近、勝てる試合だったなっていう終わり方の試合が多かったので、そういう試合をしないようにと気をつけていました。勝てる試合は確実に勝とう、という意気込みで臨んで、もちろん優勝も狙っていました。
――試合を振り返っていかがですか
自分のレスリングができるようになったのですが、最後の試合で相手に投げられてしまって。すごく悔しい負け方をしてしまいました。自分のレスリングが誰にでもできる、という点は成長できたのですが、詰めが甘かったなっていう感じです。
――その準決勝では惜しくも逆転負けとなってしまいました
悔しい、の一言ですね。正直、勝てる試合だったし勝つべき試合だったと思います。
――敗因は何か考えられますか
相手が何をしてくるかっていうのをあまり予想できていなくて。ただがむしゃらに前に行ってしまったところだと思います。
――普段よりも階級を落とされて試合されていましたが、理由は
階級は、数字自体はそうなのですが、表示のプラス2kg(までok?)なので、53kg級のプラス2kgで55kgってことなので、いつもと同じですが減量はしました。
――苦労されたのではないでしょうか
大変でした。今回はちょっとつらかったです。
――減量されて、体力面での心配はありましたか
減量は結構しているので、そのへんは慣れました。
――次に控える社会人オープン(全日本社会人選手権)に向けて、意気込みをお願いします
試合は1週間後なので、きょうの悔しさを忘れないでこの思いをぶつけたいです。優勝目指して頑張ります。