国際大会で吉村が2位、伊藤駿が3位に

レクリング

 4月に行われたJOCジュニアオリンピックカップでフリー60キロ級の吉村拓海(スポ1=埼玉栄)、フリー74キロ級の伊藤駿(スポ2=京都・網野)の2人が2位に入賞。日本代表に選ばれ、アジアジュニア選手権に出場した。2人とも本来より上の階級での出場となったが、実力を遺憾なく発揮。吉村が2位、伊藤駿が3位入賞を果たした。

  吉村は1回戦から準決勝までをテクニカルフォールまたはフォールで決勝まで勝ち進む。「優勝しかないと思った」(吉村)。しかし決勝ではウズベキスタンの選手相手にフォール負けを喫する。優勝できなかった悔しさも残るが、課題としていた組み手が良くなるなどの収穫も見られた大会となった。

 初めての国際大会となった伊藤駿。1回戦をテクニカルフォール勝ちで収めるも、2回戦で敗戦。敗者復活戦に回り、3位決定戦にまで駒を進める。モンゴルの選手相手に勝ち、銅メダルを決めた。「国際大会ではフリースタイルでもグレコローマンスタイル(グレコ)のようなレスリングをする選手が多かった」(伊藤駿)。新たな学びを得て、グレコの練習にも力を入れるようだ。

 国際大会から帰ってきた2人が次に出場するのは東日本学生春季新人戦。一回り大きくなって帰ってきた彼らの戦いに注目が集まる。

(記事 杉野利恵)

結果

男子フリースタイル

▽60キロ級

吉村  2位

▽74キロ級

伊藤駿 3位

コメント

伊藤駿(スポ2=京都・網野)

――初めての国際大会となりましたが、雰囲気などはいかがですか

国内の試合とは雰囲気もまったく違い、正直不安だらけでした。

――3位という結果についてはどう思われますか

満足しています。今の実力では負けた選手には勝てません。追いつけるように練習します。

――1つ上の階級での出場となりましたが、力の差を感じた部分はありますか

力はとても強かったです。しかし、その分体力のない選手が多かったので助かりました。

――試合を振り返っていただいていかがでしたか

戦ったすべての相手に自分の得意なタックルで点数を取れたので、そこが良かったです。

――国際大会で学んだことがあれば教えてください。

海外の選手は皆、フリースタイルでもグレコローマンスタイル(グレコ)のような差しや戦い方をする選手が多かったです。自分はグレコをまったくやっていなかったので、今後練習していきたいと思います。

吉村拓海(スポ1=埼玉栄)

――この試合の目標と意気込みを教えてください

外国人選手の力に圧倒されないように頑張りました

――2位という結果についてはどのように思われますか

準決勝で対戦したイランの選手に勝った時点でもう優勝しかないと思っていました。決勝で負けてしまったので悔しいです。

――試合を振り返っていただいていかがですか

課題に上げていた組手が少し良くなったので、そこは良かったと思います。

――国際大会でどのような部分が通用しましたか

得意のタックルが通用しました。

――国際大会で学んだことはありますか

外国人のレスリングスタイルを学んだので、日本でも生かしていけると思います。