Bグループを1位で突破!

レクリング

 独特の雰囲気が会場を包む東日本大学リーグ戦。2011年以来の優勝を目指す早大。きょう行われた予選ラウンドでBグループでは、初戦の大東文化大戦を6-1、続く東海大戦を7-0と好調なスタートを決める。迎えた拓大戦でも早大の勢いは止まらず5-2で勝利。3戦全勝しBグループ1位通過を決めた。

 早大にとって初戦の相手は大東文化大。出場選手7名中5人がテクニカルフォール勝ちを収める。黒星は1つのみにとどめ、6-1と力の差を見せつけた。続く東海大戦では全員が第1ピリオドで試合を終える快進撃。主力を温存する形でのオーダーとなったが、層の厚さを見せつけた。

この日は応援も盛り上がった

 そして迎えた拓大戦。決勝リーグに進むためには何としても勝たなければいけない相手だ。57キロ級では吉村拓海(スポ1=埼玉栄)が出場。テクニカルフォール勝ちを収め幸先の良いスタートを切る。続く61キロ級の吉川航平主将(社4=秋田商)はポイントを取れず負けてしまうが、65キロ級米澤圭(スポ2=秋田商)が後半に技を決め勝利。チームに勢いを与える。エース多胡島伸佳(スポ4=秋田・明桜)は前半を1-4で折り返したものの後半にビッグポイントが入る投げ技を決め逆転勝ち。74キロ級の伊藤駿(スポ2=京都・網野)は要所要所でバックポイントを取り、早大の勝利を決める。その後も山﨑弥十朗(スポ1=埼玉栄)はロースコアな戦いを制す。125キロ級で土赤耕陽(スポ4=山形商)は全日本チャンピオンと対戦。一矢を報いることはできずに敗北となったものの、早大5-2と拓大を撃破しBグループ1位通過を決めた

勝利を決めた伊藤駿

 「決勝リーグに進む事は第1の目標」と山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)が言うように、今回の目標は優勝である。現在3連覇中の山梨学院大と3日目の最後に全勝対決に持ち込めるか。そのためにはまずあしたの2戦を全勝したい。早大勢の戦いから目が離せない。

(記事・写真 杉野利恵)

結果

1試合目 ○早大6-1大東文化大

2試合目 ○早大7-0東海大

3試合目 ○早大5-2拓大

3戦全勝、Bグループ1位通過

コメント

山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

初戦の大東文化大戦では相手もやりづらい選手ということと初戦ならではの堅さがありました。初戦の難しさを感じましたね。次の東海大戦は実力的にも下の相手ということもありましたが、1試合目よりも動けていたので次の拓大戦に向けての試合ができたかなと思います。きょうは最初から拓大戦での勝利を目指してやっていたので、試合としては負けた選手もいますが、勝って良かったと思います。

――Bグループ1位通過となりましたが、その点についてはいかがですか

2年連続で決勝リーグに進めていない悔しさもありましたが、選手たちが一番悔しい思いをしていたので、1位で通過できたというのは第1の目標をクリアできたと思います。

――今大会は3、4年生にとってのシーズン初戦でしたが、3、4年生の動きはいかがでしたか

シーズン初戦ではありますがやはり1、2年生よりも3、4年生の方がこの試合への思い入れが強くて、この試合に向けて練習してきました。3、4年生の気持ちが1、2年生に伝わることもあっていい意味でチームとして試合に臨めたと思います。

――オーダーについて聞きたいのですが、57キロ級では伊藤奨選手(スポ3=長崎・島原)を起用するか吉村拓海選手(スポ1=埼玉栄)を起用するか迷われましたか

迷いました。きょう吉村を2試合起用した理由はJOCジュニアオリンピックカップの結果というのもありますし、1年生なので何をするか分からないというところもあったので吉村にしました。

――125キロ級で土赤耕陽選手(スポ4=山形商)を拓大戦で起用されたり、松本直毅選手(スポ1=神奈川・横浜清陵総合)を起用されていましたが、その点についてはいかがですか

拓大の125キロ級はかなり強いので、きょうの大東文化大戦ではまず松本がどんな試合をするかというのを見たかったで、松本を出しました。(拓大戦に出場した)土赤についてはやはり4年生の意地で、相手が全日本チャンピオンなので勝つのは厳しいものがありましたが、実力を出してほしいというのもあって出しました。

――あしたからの決勝リーグに向けて意気込みをお願いします

決勝リーグに進むことは第1の目標なので、そこで満足しないであした2試合、1試合1試合を1人1人が気持ちをもって、最終的には決勝で優勝が狙える状態で山梨学院大と試合できるようにしたいと思います。