ブラジル・サルバドルで行われた世界ジュニア選手権。第3日目の13日には女子4階級が行われ、ワセダからは香山芳美(スポ2=東京・安部学院)が59キロ級に出場した。香山にとって最後のジュニアの舞台となった今試合。日本チームのキャプテンも務めることとなり、身の引き締まる思いで臨んだ。海外の選手特有の動きに苦戦した中、結果は2位。「優勝以外は同じ」(香山)。香山が狙いを定めていたのは世界大会での優勝の二文字だった。それだけに悔しさは一層。これからも香山は飽くなき挑戦心を抱き続けるだろう。
まずは1回戦、カナダの選手に難なくテクニカルフォール勝ちを決めた香山。それからの2回戦、準決勝も順当に勝ち進んだ。しかし迎えた決勝では欧州ジュニア選手権3位のエリン・ニルソン(スウェーデン)に2-8で負けを喫してしまう。それでも、「いつもは練習通りの試合ができないのですが、今回は普段の動きができました」と語るように、自身の成長を実感した場面もあったようだ。悔しい気持ちの一方で新たな課題を得た今回。次につながる試合となったはずだ。
目前に控えるのは大一番の全日本学生選手権。4日間にわたり行われるこの大会は、ワセダが本気で団体優勝を狙っている大会だ。香山は帰国の翌日が計量日のため、63キロ級での出場となる。ハードスケジュールの中ではあるが、コンディションを崩さずに健闘したい。また今回得た経験をチームワセダに還元し、団体優勝という栄冠へと導いてほしいところだ。世界の経験を踏んでまた一皮向けた香山には、もう優勝の二文字しか見えていない。
(記事 寺脇知佳)
結果
▽59キロ級 香山 2位
コメント
香山芳美(スポ2=東京・安部学院)
――今大会を振り返って
ジュニアの試合は最後だったので優勝して終わりたかったです。今回は日本チームのキャプテンもやらせてもらい、試合以外もいい勉強になりました。
――結果についてどのように感じていますか
優勝以外は同じです。少し考えれば勝てる試合だったので悔しいです。この負けをプラスに出来るように頑張りたいです。
――収穫点は
いつもは練習通りの試合ができないのですが、今回は普段の動きができました。ヨーロッパ人特有の動きも久々に感じられ、新たに課題も見つかったので、次につながる試合にはなったと思います。
――全日本学生選手権(インカレ)に向けて
今回は、帰国の翌日が計量になるので63キロ級でエントリーしました。コンディションに不安もありますが、いい経験になると思います。世界ジュニアでの悔しさをバネにインカレでは優勝したいです。